よもやま話
少年野球
俺なぁ、少年野球の監督やっとるんですわ。でなぁ、PLなんか見とると、強いやろ。あれな、あの子ら、打席の前で祈るやん、あれでどえれ~違うんや。だって、みんな一生懸命やっとるやんか、そんなもん、みんな一緒よ。でもな、一生懸命やってきて、心臓バクバクになって、そこで祈れるちゅ~のは強いんよ。最後の最後は祈りしかないもんな。同じ力で、同じ努力したら祈った奴が勝つのが勝負やんか。
でな、俺、ウチのチームの子供んたらに「何でもえ~で、神様でも仏様でも、とにかく祈ってみぃ」って言ってみたんや。そしたら「祈り方がわからへん」とこきやがる。びっくらこいてまった。今の子供、祈り方知っとる奴おらへんのやぞ。
家に帰って、自分の子供に聞いてみたら、やっぱり知らへん。そりゃそうや、俺、新家やもんで仏壇あらへんのや。子供の頃は、ちゃんとじーさん、ばーさんと仏壇にお参りしとったけど、今、子供の前で祈ることあらへんもんな。こんな事では、俺の子供できそこなってまう。ほんでな、一念発起して仏壇買いにきたんや。仏壇買って、毎日お参りして、子供に祈り方教えたるんや。高いのはよう買わんけど、値打ちなとこ見せて~や。
これは、実話です。この熱血監督のチームが強くなって欲しいと願いつつ、お仏壇をお世話させていただきました。