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社内の軋轢、奴等との駆け引き、流し込む苦い酒。
俺が求めていたものは、本当はどんなものだったのか。
どこよりも優秀なもの、誰よりも素晴らしいもの、人よりも大きな幸せ。
迷っている暇はないはずなのに、時として立ち止まらずにはいられない。
そんなとき、やっぱり俺はここに来てしまう。
今はもう、隣に君はいないけれど。
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by michiro
楽園の果て
南国特有の熱を孕んだ風を肌に感じながら、俺はこの街に降り立った。
この連載も38回を数え、熱心な読者ならすでにご存知だろうが、俺が旅に出る理由は非日常への憧れだけだ。
それを現実逃避と呼ぶのなら、甘んじて受け入れよう。
しかし、突き抜ける青い空と遥かなる紺碧の海を目前に、どんな言葉もすでに無力に等しい。
今や俺と日常を繋ぐ細い糸は、ポケットの中のPalmだけだ。
この長い旅の唯一の同行者。
Palm紀行という企画で、バック・パックひとつのわずかな荷物とポケットのPalmだけを頼りに、いろんな場所を巡ってきた俺の長い旅も今、終わりを告げようとしている。
写真と詩、そして短い文章で綴られた、俺の37回の旅の思い出は決して色褪せることはないだろう。
そして最終回にふさわしい場所として、俺はこの場所を選んだ。
そう、ここは楽園の果て…
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