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2002.12.5
超初心者ゴンザレス第31話
(え?ジジイ?@ノキアン・パーム(仮称))



続けて行くぜ。サクサク行くぜぇぇぇ!!

なお、これまでの話はここから読めるのであるっ!

超初心者ゴンザレス
(主な登場人物)
権田原権三(仮名)・・・主役。横暴にして豪胆。
権田原珈琲(仮名)・・・うっかり八兵衛。曾孫らしい。
パパH”G(仮名(自爆))・・・作者とは違うらしい。
周防(すほう)燐・・・なりそこないのヒロイン。ダース・モール?
金倉・・・正体不明。ダース・シディアス?
fff・・・PAUG−J総帥。

第31話「金色の破壊魔神皇帝(後編)」
・・・東京都千代田区永田町一番地。
この地下に広大な作戦指令本部が設けられていることを知るものは少ない。
この本部が活用される事はめったにないからだ。
しかし、今、その本部には明かりが煌煌としており、多くの兵士、事務官が刻
一刻と変り
行く状況をモニターしていた。

「新宿高層ビル街で「G」反応発生!今までの記録とは比べ物になりません!」
「良く確認しろ!3年前の反応よりは少ないはずだ!!」
担当官の絶叫に上官も怒鳴り返す。
「だ、ダメです!ノイズがひど過ぎてこれ以上の精密観測は!」
「・・・やむを得ないか。報道機関に対してはコードA−801を適用。電子通信関係にはコードF−303を適用。全ての情報ラインを一時封鎖する!!」
「自衛隊の出動は!?」
「だめだ!陸海空三軍は現在大島近海の「G」に備えて待機中である!!新宿の「G」については彼自身の怒りが収まるのを待つしかない。現在までの被害状況をリストアップ。警戒態勢解除後直ちに修復作業に入れるように準備を急げ!」
「了解!」
上官の指示を受け、担当者はそれぞれの役割を果たしていた。

「まさか、もう一度都内で「G」反応が出るとは・・・ネゴ協会の科学力も当てになりませんな。」
「左様、しかしPAUG−Jを放置した責任、どう取るのかね?」
作戦本部の喧騒を上部張り出しデッキより眺めつつ、初老の男が、隣にいる小柄な人物に声をかけた。
「PAUG−Jの代表とは連絡が取れません。おそらくは独断先行かと。」
小柄な人物は、薄ら笑いを浮かべつつ答えた。
「ネゴ協会とPAUG−Jは表裏一体。どちらがかけてもならんが、この場合我々はPAUG−Jを切らねばならんな」
「また違う組織が出来るだけです。」
二人は張り出しデッキより、すぐ後の会議室に移動した。

「皆様夜分にも関らず迅速にお集まり頂き申し訳ありません。」
開口1番、ネゴ協会長は列席の面々に対し深深と礼をした。
いずれも出席者は国家を代表する錚々たるメンバーである
「「G」の発動は避けねばならん。そのためのA−OSではなかったのか?投資した金額馬鹿にならんぞ。」
経理部門の長と思しき男が協会長に苦言を呈した。
「それが、A−OSが相乗効果をもたらした様で・・・。お詫びの仕様もございません。」
「協会長、詫びは良い。問題はこの状況をどうやって収めるかだ。」

寝起きなのか、髪の乱れもそのままに会議室の議長席に座る人物が声をかけた。

「今後の事もあります。これまでの行状及び「G」に対する動きを考えますれば、この際PAUG−Jについては現在行っている業務を全て当協会に統合の上、廃止する事を提案致します。」
協会長の提案が会議室に響いた。
「私どもも異議はございません。現在までのところPAUG−J関係各所との
連絡は拒絶されております。」
先ほどデッキの上にいた小柄な男が、協会長の提案に同意した。
「他の皆様も異議ございませんか?」
議長は列席者の面々を見まわした。
「異議なし」
列席者は口々に答えた。
「列席者全員の賛成を以って本案は可決されました。速やかに対応を図る様に。」
議長の取り纏めに、協会長は深深と頭を下げ、協会所属の実働部隊に、PAUG−J本部の制圧を命じた。
なお、この直後から、指令本部は大島近海の「G」対応に忙殺される事になる
が、それは
また別のお話である。

さて、場面は戻って新宿高層ビル街。
光の奔流に包まれた権三の姿に、さすがの金倉もたじろいでいた。
「まさか、これほどの力とは・・・。これがアンリミテッドクラスのネゴシエイターの力。面白い!!」
一瞬のたじろぎから、身震いすると、金倉は権三に向け拳を繰り出した。
パパH”Gを倒した拳である。

ミシッ!

拳は権三の顔面を直撃した。
次の瞬間、うめきと共に倒れたのは金倉だった。
「・・・で?まさかとは思うがそれがお前の拳か?」
傷跡一つない顔で、権三が睨んだ。
「俺の拳を砕くとは、なんて固さだ・・・。」
うめきつつも金倉もまた睨み返した。
「倒したいのだろう?本気で来い。」
静かだが、殺意を込めた言葉を発する権三。
その体はまばゆいばかりに輝いていた。

「金倉様、ここはお引きを!体制を立て直して・・・」
脱力から立ち直った部下が、金倉と権三の間に割って入り、金倉を下がらせよ
うとする
。その他の仕掛屋集団が権三に飛び掛った。

「権三、もらったぁ!」
「ぃやかましい!」

権三の右手が一閃、弐号機(TRG)が仕掛屋集団をまとめて粉砕する。

「どこへ帰れって言うんだ!今ごろfffは雲の上。もう僕らに帰る場所はな
いんだ!」
下がらせようとする部下を突き飛ばすと、金倉は権三に挑んでいった。

「あ、設計間違えた・・・。」
青ざめた顔で、Dr.クロスが呟いた。
「え、どう言う事??」
援軍要請をして戻ってきたくみちょが尋ねる。
「権三さんの力を押える設計のはずが、力を最大限に生かす設計になってます・・・。」
「つっ、つまり・・・?」
くみちょの顔も青ざめてきた。
「今の権三さん・・・「G」反応がバシバシに出てます〜(T.T)」
「・・・と、言う事はもしかして・・・( ̄□ ̄;」
「大島近海の「G」も動き出します〜(;>_<;)ビェェン」
「ばっ馬鹿〜。早く何とかしろ〜。」
くみちょはDr.クロスの襟首をつかんで揺さぶった。
「だっ、だめでしゅ〜。電池が切れないととまりましぇ〜ん!!」
泣きながら事実を告げるクロスに、くみちょも呆然と立ち尽くすしかなかった。

「ジジイさん、まさかお亡くなりになるとは・・・。ナンマンダブ、ナンマン
ダブ。」
権三の闘いの邪魔になってはと、倒れたパパH”Gをクロス達のいるところま
で引っ張っ
てくると、珈琲は手を合わせて拝んだ。
「どうか成仏します様に〜。」
「そう見える?」
倒れてた筈のパパH”Gが声をかけた。
「ジッ、ジジイさん!?」
「いや〜、わしもまんざら捨てたもんじゃないのう。これならネゴ協会辞めても役者で食っていけるかも。」
パパH”Gは伸びをしながらよろよろと立ちあがった。
「さすがにこの歳で全力の闘いは疲れるわい。節々がったがた。」
「あの〜、あの感動的なまでの引きはなんだったのでしょう?」
珈琲はおそるおそる突込みを入れた。
「いや、権三さん本気になるかと思って。いや〜狙い通り。」
「・・・ジジイさん絶対にファンがつかないと思うだよ、俺ら。」
「いや、わし、かみさんと娘がいるからだ〜いじょ〜ぶ、むわ〜かせて〜。」
中指を立てへらへらと笑うパパH”Gに、こいつも権三と同類かと頭が痛くなる珈琲であった。

一方、両拳は砕けたが、まだ金倉は果敢に権三に攻撃を仕掛けていた。
しかし・・・。
「効かんのう。その程度の力しか持たずわしにちょっかい出し、虎砲を再起不能にしたのか・・・」
権三は先ほどまでとは打って変わって、金倉の蹴撃を受け流していた。
「では、本当の攻撃と言うものを見せるとしよう。」
転瞬、権三は金倉との間合いを詰め、弐号機(TRG)を握っていない左の拳を突き出した。
「連撃とは、こう言うものだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
瞬間、無数の打撃蹴撃が金倉に襲いかかった。
捌ききれず、たまらず金倉も吹き飛ばされる。
「ぐうっ・・・」
痛みにうめく金倉。
先ほどまでと異なり、かなりのダメージを受けているようだ。
権三はずかずかと金倉に近寄ると、左手で襟首をつかんで持ち上げた。
「虎砲に詫びろ。さすれば今のまま生かしてやる。」
怒気をはらんだ権三の声が三月の寒寒とした空に響き渡る。
「あの時、お前が試験官でなければ、俺もアンリミテッドの仲間入りできていた!
その夢を砕いたお前とその一族にあやまる筋合いはない!」
歯噛みしながら吠える金倉。
権三はすっと目を細めた。
「なら・・・その歳でゼロからやりなおすんだな。」
権三の弐号機(TRG)を持った右腕が金倉を突き飛ばした。

弐号機(TRG)を包むケースから、権三は特別あつらえのXbarrを取り
出し、左手に持った。
右手にA−OS全開の弐号機(TRG)。左手に特製Xbarr。
遠くから見ると、その姿は今にも釘を材木に打ち込もうとする日曜大工のお父
さんと言う形である。
だが、この場合、打ち込む対象は材木ではない。
しかも、権三を包む輝きは更に増した。

「行ぃぃっくぞぉぉぉぉ!クロスバァァァァァ・ヘルッ!」
権三は瞬時に金倉との間合いを詰めると、左手に持った特製Xbarrを額に
つき立て、その台尻目掛け右手の弐号機(TRG)を振り下ろした。

ズンッ!

光に包まれた特製Xbarrが金倉に突き刺さる。
突き飛ばされ体制を崩していた金倉は避けるすべもなかった。しかしそれでも
なお、額に打ちこまれた特製Xbarrを抜き取ろうと両手を持ち上げた。
しかし、その前に権三は特製Xbarrの台尻を弐号機(TRG)背部のスタイラスホルダーに引っ掛けた。
「パァァァァァァァム!ヘブンッッ!!」
弐号機(TRG)背部に引っかかった特製Xbarrが抜き取られると、その
先端部は光の塊を捉えていた。

抜き取られた途端、金倉の動きは止った。


「金倉ぁぁぁぁ!ゼ・ロ・に・還れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」


渾身の力を込めて振り下ろされた弐号機(TRG)が金倉を直撃した。
弐号機(TRG)に内蔵されたA−OSが最大限の力を発揮する。
次の瞬間、A−OSによって弐号機(TRG)の打撃面を中心に発生した「事
象の地平」が金倉の身体を素粒子に変換していった。
きらきらと輝く粒子となり、消滅する。


権三は、金倉の身体が塵に還った事を確認すると、特製Xbarrの先端部に
捉えてある
光の塊を弐号機(TRG)に重ねた。

そのまま、弐号機(TRG)をハードリセットする。

光の塊はA−OSの力によって人間へと再生していった。

記憶は残らず、しかし、姿形は元のままに再生する。
これぞ権田原権三の必殺技、「パーム・ヘル・アンド・ヘブン」の全貌であっ
た。
もはや金倉は先ほどまでの能力もなく、記憶もなく倒れ伏しているばかりであった。

「最初からこうしておけば。なまじ情けなどかけるものではないな。
まさにこれぞ「情けは人のためならず」と言うところだのう。」
間違った諺の解釈に一人納得しつつ、権三は弐号機(TRG)の電源をオフに
した。
同時に権三の身体からも輝きが失せた。



「新宿の「G」反応消滅を確認しました!」
永田町の地下で、担当者がモニターに映し出された結果を報告する。
「大島近海は!?」
上官は食い入る様に担当に詰め寄った。
「だ、ダメです。依然「G」反応が下がりません。」
「警戒を続けろ。場合によってはマル特機の出動要請も考慮せねばならん。」
権三の怒りが収まったとは言え、依然永田町一丁目は緊迫していた。
この後彼らもまた権三に負けず劣らずの大活躍をするのだが、本編では割愛する(+_+)\バキッ


警察が記憶を失い呆然とする金倉やその他ぼろぼろになった仕掛屋達を逮捕し、連行すると後に残ったのは権三達だけであった。
くみちょとDr.クロスも、ネゴ協会本部へ報告のためこの場を離れたためである。
「さて、どうする?」
権三はパパH”Gに尋ねた。
「権三さん、始末書作成が待っとるよ。わしは帰って寝る。」
パパH”Gは懐からくしゃくしゃになった煙草を取り出し、口に咥えた。
権三が持っていたライターで火をつける。
「お前にも手伝ってもらわんとな。何せ、今回はアンリミテッドクラスのネゴシエイター2人の共同作業じゃけぇのう。
協会規約知っているだろう?」
にやつく権三。
「仕方ないねえ。手伝ってやるよ。」
パパH”Gも笑う。
「そう言えば周防さんはどうするだね?あの人、このままだと・・・」
珈琲はひどく適切な突っ込みを入れた。
「ん?ああ、大丈夫じゃろう。もう彼女は仕掛けてはこないよ。
親玉が逃げ出して催眠がとけたはずだから。」
パパH”Gは誰に言うとなくつぶやいた。
「今ごろはfffも多分何処かに潜伏しているだろう。いずれ決着はつけないとな。
グリフォン事件の落とし前を。」
権三も同調した。


「え?PAUG−Jがもぬけの殻?どう言うことだ!」
PAUG−J本部への突入結果を実働部隊長の靖之介から受けたネゴ協会長の
声は、協会
長室内にむなしく響いた。



「も〜少し使えるかと思ったが、ちっとも役に立たんかったやんけ金倉は。
しばらくはワシらも静かにしとこかい。」

呟きつつ、fffは自家用飛行機の窓から振りかえった。
遠くに東京の灯りが写った。

「また、すぐに帰ってくるよって待っとってくれや権三はん。」

「fff様、そろそろ日本の領海を出ます。」

「おう、よろしゅうやっとけや、虎砲君。」

fffは自家用飛行機のパイロットに声をかけた。
振りかえったパイロットの顔は、どこか権三に似ていた。


・・・以後、しばらくPAUG−Jとその関係者はその存在をくらませる事と
なる。




(第31話終了)



(次回予告)
君達に最新情報を公開しよう!
漸く落ちつきを取り戻した権田原事務所。
しかし、権三はふと肝心な事を忘れていた事に気付く。
そう!彼のパームは番組の展開上2台とも壊れてしまったのだ!!
幸い、金倉との激突がかなり長引いている間に、OS4.0搭載機種が
結構出ていた。
果たして権三はOS4.0搭載機種を選ぶのか、それともOS3.5搭載機種で
OS5,0機種が出るまでがんばるのか・・・。
超初心者ゴンザレスNEXT!
「誰が為に鐘は鳴る」
次回もこのHPでファイナルホットシンク承認!!


これが勝利の鍵だ!(バイブレーション通知機能)


(番組よりのお知らせ)
ご意見・リクエスト等のある方はg.gondawara@mbg.nifty.comまでお便りをお寄せ下さい。お待ちしております。

2002.12.23
超初心者ゴンザレス第32話
(え?ジジイ?@ノキアン・パーム(仮称))



これまでの話はここから読むべし!
べしべし!!

超初心者ゴンザレス
(主な登場人物)
権田原権三(仮名)・・・主役。横暴にして豪胆。
権田原珈琲(仮名)・・・うっかり八兵衛。曾孫らしい。
パパH”G(仮名(自爆))・・・風車の弥七。作者とは違うらしい。
靖之介(仮名(自爆))・・・柘植の飛猿。おいしいところ一人占め。
周防(すほう)燐・・・なりそこないのヒロイン。お銀ではないらしい。
fff・・・PAUG−J総帥。


第32話「誰が為に鐘は鳴る」
金倉との激闘・・・あれから4ヶ月。今はもう8月も後半である。(いや、これを書いてた時はそれ位だったのよ(^^;;;)
戦っている間にあっという間に夏も過ぎようとするとは、この作者の目を持ってしても見ぬけなかった。時節から言うと前回までの話はあくまで三月中旬を想定していたので、4ヶ月ほど時間を進ませて頂いた。
なお、その間権三達は色々と後始末に奔走していたのだがそれがここで語られる事はないだろう(+_+)\バキッ

キーンコーン。
ドアのチャイムが鳴る。
「はいはい只今〜。」
言いながら珈琲はドアを開けた。

「いや〜、ようやく事務所が片付いたって聞いたものでね。」
来客者は手土産のケーキの入った箱を珈琲に手渡しながら言った。
掌底無限流の使い手である靖之介である。
「どうも、その節は大活躍だった様で?」
珈琲は靖之介を事務所の応接間に通しながら尋ねた。
「ああ?そんなことござらぬよ。すっかり手を読まれていてね、fff達を逃がしてしまった。権三さんには悪かったと思っているよ。」
「その後も追跡調査を?」
「やってはいるが、足取りがつかめぬ。やつの事だからまた何か仕掛けてくるだろうがね、いずれ。」
「まあ、程ほどの方が良いだよ、何事も。ところで、今日はパパH”Gさんは一緒でないだかね?」
珈琲はいつもならこう言う席にいるはずの男が存在しない事に首をかしげた。
その様子を見ながら靖之介は、にやにやと笑う。
「パパH”Gさんはしばらく禁足令が出されておるのだよ。」
「靖之介さん、そりゃまたなんで?」
「かみさんにPDA整理命令を出されるは、最近流行の「お父さんは心配性症候群」に罹るわ、健康診断で酒に関するドクターストップが出されるわと災難続きでな。パパH”Gさんの祖母殿から入院治療を命ぜられてしまったのだ。まあ、まず2ヶ月は出てこれまいて。」
応接間のソファーに腰掛け、愛用のラッキーストライクを口に咥えながら靖之介は答えた。
「またそれは難儀な・・・。パパH”Gさん一応名ばかりではあれ名家の嫡男だからねえ。色々しがらみが多いんだろうに。それにパパH”Gさんの奥さんも中々強気な人だから、精神的にボロボロだろうねえ・・・。」
靖之介の煙草に火をつけながら珈琲が呟く。

と、応接間のドアが開いた。
「おお、靖之介殿ではないか。久しいのう。」
権三である。
「どうも、いつぞやは大活躍で。」
手を差し出しつつ靖之介は言った。
「まあ、さすがに金倉の後で、例の「G」退治に借り出されるとは思わんかったぞ。おかげで翌日からしばらく筋肉痛がひどかったぞい。」
「しばらくはあれで落ちつくでしょう。「G」だって権三さんに反応しただけですし。」
「それを言うなっちゃ。パパH”Gと一緒に金倉の件の始末書を書いた後に、また始末書100枚以上書いたのだからの。」
「「G」関係の始末書書いたのは俺らだども・・・。」
珈琲が権三の言い訳に突っ込みをいれる。
「要らん事を言うんじゃな〜い!ゴォォォォォォォォォォォォォンザレスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・パァァァァァァァァァァァァァァァンチッッ!!!!!」
権三の鉄拳が珈琲の腹を抉った。
「ぼぶぅっ!!だって、自分は遊んでた・・・や・・・ん。」
珈琲は部屋の壁にめり込んだままくず折れた。
「ちっ、またつまらぬ物を打ってしまった。」
「相変わらずですなあ、権三さん。ところで、その後Palmはどうされました?」
「うむ、その事だが・・・。」
権三は腕組しつつ、むうと唸った。

権三の初号機(Vx)・弐号機(TRG)ともに、金倉との闘いで壊れてしまっていた。弐号機(TRG)に至っては、A-OSフル稼働によって筐体のCPUがオーバーロードした上焼けてしまったため、どうにもこうにもである。
今は権三の事務所の玄関にオブジェとして飾ってあったりする。

「実は、これまでのパームに代る物をと、参号機を探しているのだが、どうにもピンと来るものがなくてな。」
「と、言いますと?」
靖之介は出されたお茶をすすりながら尋ねた。
「いや、しばらく見ぬ間に、OSが3.5から4.0に変わった様なのだが、今一違いがわからなくてな。今後の事を考えると確かに4.0なのだろうが、今まで入れてきたソフトの相性を考えると踏み切るのが難しくてなあ。」
「おまけに、相談相手のパパH”Gさんは、今Palm関係の話が出来ない状態だからねえ。」
ようやく壁から這い出て来た珈琲が相槌を打つ。
「そう言う事ですか。これは難しいですなあ。直感で買うのも難しいでしょうし。」
靖之介は腕組をしつつ考える。
「2001年8月現在で店頭に出ているOS4.0搭載機種と言いますと・・・、「Palm.Incのm505とm500。ソニーのPEG−N600C。IBMのWorkpadc505。」この4機種のみですなあ。」
「そうなのだ。基本的にV系の機体が多くてな。なんかどれも似たり寄ったりで・・・。かと言って、ソニーの囲いこみ政策にまんまとはまるのも悔しいし。」
権三は靖之介の言葉に頷きつつ答えた。
「「HandEra330」はOS3.5シリーズなんよね。そこが惜しいなあと思うだよ。」
珈琲は手近にあったモバイル系雑誌をめくりながら言った。
「ま、あれはおいそれと使いこなせるモノじゃないですからね。うーん、確かにそう考えると難しいですねえ。今のところどれも「これ」と決め手になる部分がないですからねえ。」
靖之介もううむと唸る。
「結局こうズバーンと大きな違いってのはないのかね、4.0は。」
権三は天を仰いだ。この際他の機種も買ってみようかと思い始めている。
「まあ、カタログで見る限り、大きな違いはWebClliping機能やLED&バイブレーションアラーム機能だね。」
珈琲がカタログの受け売りを教える。
「ふむ、アラームか。WebCllipingはどうでも良いが、そのLED&バイブレーションアラームには興味があるのう。」
権三の言葉に靖之介は、ほう、と思った。
本来OS4.0の目玉はWebcllipingである。
その目玉を「どうでも良い」と一蹴し、しかし、アラーム機能に目をつけた権三の着眼点を靖之介は面白いと思った。
「打合せとか白熱してくると、時間を忘れる事はわしの様なエグゼクティブには多々ある。しかし、かと言って「おっと時間です。」と高らかにアラームを鳴らすのは下品と言うか無粋に過ぎる。光とか振動で時間を教える機能ならそれほど目立たぬし、スマートに会議を終らせる事が出来そうだよ。」
「あ、成る程。会議が詰まっている時は便利な機能かもしれないだよ。爺は結構自分の話に酔って会議の制限時間をオーバーする事が多々あるだから。」
珈琲が手をポンと叩きつつ頷いた。

・・・瞬間(笑)

「豪・腕・爆・砕!ゴォォォォォンザレスパァァァァァァァァンチッ・テリオスッッッ!!!」
夥しい黄燈色の光の奔流に包まれた権三の拳が珈琲の延髄を直撃した。
「がはあっ!み・・・皆様も余計な一言には注意し・・・ましょ・・・う・・・・・。」
飲みかけのお茶を噴出し、珈琲はまたもや事務所の壁にめり込んだ。

「さて・・・、と。」
権三は向き直ると、モバイル系雑誌のPalmOS4.0搭載機種の比較特集記事にざっと目を通した。
「まあ、ほとんどX系のデザインだがこれも時代の流れじゃろう。うむ、ならば今まで使った事はないが、日本語版Palmの元祖ともこの雑誌で書かれている、Workpadにしようかの。」
「ほう、それにされますか。Palm.Inc製品ではなく?」
靖之介が権三の結論に突っ込みを入れる。
「うむ。この黒ならダーク系のスーツにもよく似合いそうじゃからの。初号機(Vx)はそう言う意味では結構シチュエーションに困ったしな。がっはっは。」
権三は豪快に笑いながら答えた。しかし、靖之介は権三の手にしたモバイル系雑誌に「ビジネスシーンに合うPalmはやっぱりWorkpad」と書かれたページがある事を目ざとく見つけていた。

靖之介が事務所を辞した後、権三は徐に「価格.com」を呼び出すと、現在どこで買うのが一番安いか検討に入った。
壁からようやく抜け出た珈琲は、権三が嬉々として検索する様を見て「OS4.0の機能ってほとんど携帯電話で代用できるものばかりだども・・・、それなら同じIBMのWorkpad50Jが半額以下で売っているからそれを買った方が安上がりだと思うだよ」とは思ったが、とりあえず口に出すのはやめておいた。
何故なら、この次繰り出される必殺技は多分「ゴンザレス・ブレイカー」のはずだったからだ。


(第32話終了)



(次回予告)
君達に最新情報を公開しよう!
参号機をIBM社製のWorkpadc505に決めた権三は、出先で珈琲のPrismから予定表などのデータを受け取り、とりあえず仕事に対応する。
しかし、事務所に戻ってから一旦ハードリセットせずにHotsyncをかけてしまったため、権三の参号機(c505)は予定表等が重複してしまう事になる。
解決手段は、PalmDesktopからの手作業による削除しかないのか?それとも・・・。
超初心者ゴンザレスNEXT!
「輻輳するデータ(前編)」
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2002.12.24
クリスマスプレゼント
(NAS芹沢@大阪PalmIII) with PAG-Jオールスターズ



「ああ、もしサンタさんがこの世にいるのなら、NXが欲しいなあ。」



「ええっ!こ、これはっ!!」


くみちょサンタ「みんなにプレゼントだよ。」

「あ、久しぶりに登場のくみちょサンタだ!」

「この箱見て!これってNXじゃないの?」

「こりゃすごい!CLIEのNX70V限定色が5個も入ってるでござる!」



「ほんとだ!」


くみちょサンタ「くみちょサンタからのクリスマスプレゼント。」

「うそー、これほんとにもらっていいのー?」


くみちょサンタ「もちろん。」

「ありがとうくみちょサンタ。あんたいい人だよやっぱり(感涙)。」


くみちょサンタ:「サンタとして、当然のことをしたまでのこと。」

「さっすが有名人との対談記事を載せるだけのことはあるな。」

みんな:「くみちょサンタさん、ありがとう!」

みんなの歓迎を受けて、満足そうにくみちょサンタはトナカイを
引き連れて帰っていった。



「早く開けようぜ、早く。」

「さあ、開けるゾウ!」

「NX欲しい〜!!」



みんな「あれっ?入ってないっ!」



くみちょサンタ

「ご期待通り、中身はスッポンポンなのだ。にゃはっ!!(+_+)\バキッ!


2002.12.28
超初心者ゴンザレス第33話
(え?ジジイ?@ノキアン・パーム(仮称))



これがパパH”G2002年最後のPAG-J投稿じゃ。
来年は懸案事項が解決できていてほしいのう。特にわし関係(枯笑)

ちなみに今までの記事はここから読んでつかまつられい!

超初心者ゴンザレス
(主な登場人物)
権田原権三(仮名)・・・主役。横暴にして豪胆。
権田原珈琲(仮名)・・・うっかり八兵衛。曾孫らしい。
パパH”G(仮名(自爆))・・・風車の弥七。作者とは違うらしい。
靖之介(仮名(自爆))・・・柘植の飛猿。おいしいところ一人占め。
周防(すほう)燐・・・なりそこないのヒロイン。お銀ではないらしい。
fff・・・PAUG−J総帥。

第33話「輻輳するデータ(前編)」
「ぬわ〜に〜、販売中止だとぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
轟音が店内に響く。
一瞬店中の客が、轟音のした方向を見た。

「いや、IBMが正式に発表したんですよ〜。その直後にPalmに詳しい方と思われる集団が見えて、店中のWorkpadを買ってしまったんですぅぅぅぅ。」
店に入って、まだ数週間の店員は、「何故よりによってこんな相手に接客してしまったのだろう」と、我が身の不幸を呪っていた。

どうやら、前回作成時の話からさらに時間は流れ、今は2002年の2月末の様だ。
まあ、なぜここまで時間が流れたかはPAG-J運営の絡みもあるので、あまり強くも言えないところである。
とは言え、2月中旬に発表された「IBM、Workpad販売から撤退」のニュースは作者にとっても第33話書きなおしと言う、思わぬ弊害を生んでしまったことは事実である。
もし、この弊害を不憫に思うのであれば、是非とも「Thinkpadx30の最上級グレード」を無料&無期限レンタルで送っていただきたい物である。
さすればたちどころに作者の不快感は抹消されるであろう(+_+)\(ーー;)バキッ

「ええいっ!こうなったら!!」
権三は肩から下げた携帯電話の受話器を徐に取り上げるといずこかへダイヤルした。

「・・・権三さんかいな。何用?」
声の主はパパH”G(もうじき32)であった。
「うむ!汝に尋ねたき儀、是有り。今PalmOS搭載機を買うならどれが良い?」
「・・・安売りしているm100かな?」
「このド阿呆!今時2MB如きで仕事をすませる呑気な御仁はどこぞの好き者かPalmJunkyぐらいのもんじゃ。最低でもメモリは8MB。出来ればもっと本体メモリが多ければそれに越した事はナッシング。しかもビジネスで使えれば見るからにグレート!」
「・・・また、相変わらず勢いが良いねえ。あっしなんざ、最近は仕事と育児に追われて、HPの更新もままならんのに。」
「それはお前が自ら選んだ道だろう。早くわしに最適なPalmを教えい!」
「・・・そうねえ、ソニー製品が嫌いでなければ、PEG-T600Cが案外お勧めだね。2002年2月現在では、今のところ本体標準メモリが16MBってのはこれだけだし、メモリースティックへのバックアップも簡単だし。ただ、メモステはアクセスすると電池食うし、赤外線ポートを塞ぐみたいだから、赤外線Hotsyncや赤外線通信を標準でやるなら敬遠した方が良いかもねえ。それにパソコン環境もソニー製品で固めないと不便な事も・・・」
「そんな事はどうでも良い!本体に16MBあるのはその600Cだけなんだな。サンクスフレンズ。」
権三はまだ会話が途中なパパH”G氏を尻目にとっとと電話を切った。
「おい、店員!ソニーの600Cって奴をよこせ。薄型でビジネスに最適な16MBメモリの奴だ。」
権三の咆哮に店員は急いで店の奥にPEG-T600Cを取りに行った。

もっともその前にPEG−N600Cを取り出そうとして、権三が店を破壊しそうになったのだが、その話はあまりにアレなので割愛する(笑)

一方のパパH”G氏はと言うと・・・。
「・・・切れた。権三さんの使っているPCはWindowsXPなんだし、この際PocketPC2002を進めようと思ったのに・・・。」

・・・それでは、このPAG-Jでは連載できません(^^;;;

「とは言え、あれなら標準でPEG-N750Cと同様の事が出来るぞ。しかも市販のクールなイヤホンも使える。おまけに標準でWindowsMessengerもついてくる。これにBluetoothユニットをとりつければ、どこでもオンタイムチャットがやりたい放題だ。良いぞ〜(ニヤリ)。」

・・・それって10万円コースまっしぐらな上に、PIMの整備も大変じゃないですか。

「ふっ、まあ良い。上を求めればキリがない。ちなみに私はまだ禁足令が解けていないので今回の出演はここまでだ。」

・・・何かいつもと感じが違う様ですけど?

「し、仕方ないだろう!かーちゃんと娘の前ではPDA関係の話は禁句なんだ。おまけに相続税対応(2002年11月現在まだ続いてます(T.T))がまだまだ大変で・・・。もうストレスがかなり溜まっている。私には時間が余りないのだ。」

・・・人生、色々とありますね。頑張ってください。

「毎度ありがとうございます〜」
新宿のOA館の店員の声を背に、権三はにこやかに店の外に出た。
手には参号機(T600C)を手にしている。

さて、混乱もおさまり・・・・

近くのロッテリアに入った権三は店内を見回した。
と、ある一点を見据えるとづかづかと進んだ。
店の外が一望できるスツールに陣取り、リブサンドをぱくついている若者に声をかける。
「待ったか?」
「いや、全然。予想通り店で大暴れやね。参ったもんだよ。」
振り向いた若者は珈琲だった。

最近発表されたばかりの「Date@Glance1.0b6」で、至近1週間前後の予定をチェックしながらメンチカツサンドをぱくつく姿は、着ているスーツがイタリア製の仕立ての良いものだった事もあり、いかにもニューヨーカー(本当か?)に見えた。

・・・瞬間(笑)

「手前ぇ!わしよりCoolではないか!!何かむかつくからゴォォォォォォォォォォォォォンザレスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・パァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンチッッ!」
黄燈色の光に包まれた権三の拳が、珈琲の脾腹を抉った。
しかも、ご丁寧にも、吹き飛んで周囲の物品を破壊しないように、背中をがっちりと左手で押えた上で、である。
これはかなり効く。
疲れた体にQPコーワゴールドが良く効くのと同じ位効くのだ。
「ぐふっ。な、何でですねん・・・。」
珈琲は食いかけのリブサンドを口にくわえたままテーブルに突っ伏した。

「ちっ、相変わらず使えぬ奴よ。さて、バックアップデータを呼び戻すとするかのう。」
権三は、珈琲の手からVisorPrismを奪い取ると、データ転送の必需品である「PalmBOKAN」を呼び出した。
自分の参号機(T600C)は既に箱から出しており、店員のはからいで(権三が強制的にはからわせたものではあるが)フル充電済みであった。
先に「PalmBOKAN」を参号機(T600C)に転送すると、予定表・アドレス帳・ToDo・メモ帳のデータを転送した。
とりあえず、早急に必要となるこれらの基本データはこのまま転送しておき、初号機(Vx)・弐号機(TRG)で用いていたPalm環境の復旧は戻ってから事務所のPCと連携させようと考えていたのである。

さて、仕事は難なく終了し、権三達は事務所に戻ってきた。
「ふい〜、久々に使うとやはりPalmの良さが身にしみるわい。」
久々に整理されたデータを手に、権三は機嫌が良かった。
それまで昔使っていたファイロファックスを引っ張り出したものの、権三自身悪筆な上に予定の上書きが一杯で会議をすっぽかす事がしばしばあったもので、辟易としていたのだ。
もっとも権三が悪筆でなく、普段から手帳の整理を心がけていればそんな事もないと言えなくもないのだが・・・。

権三は、参号機(T600C)をパソコンにセットするべく、クレードルや最新の日本語版PalmDeskTopを箱から取り出した。
「相変わらずシンプルな内容じゃのう。ま、シンプルな道具ってのは使いやすいわけだし良い事だが。」
おまけがついてこない事をぼやきつつ、権三はクレードルをUSB接続でPalmにセッティングした。
「さて、これで良し。」
権三は徐に参号機(T600C)をクレードルにセットした。
そこへ珈琲がやってきた。
「爺、何しとるだね?」
「見てわからんか?Hotsyncじゃよ。」
「へ〜、いつも俺らに任せているのに?」
「たまにはな・・・。」

言いつつ権三はクレードルの中央下部にあるボタンを押した。
それを見ながら、珈琲は尋ねた。
「ところで、ハードリセットはかけたんだろうね?」
「?」
権三は小首をかしげた。

「・・・似合わねえことするんじゃねえだよ。ハードリセットはかけてないの??」
「何故??」


「・・・いや、まあ、泣きを見るのは自分だから良いけどよ。」


「やらんといかんの??」
「まあ、しょうがないだよ。失敗は成功のマザーと言う諺もあるだに。」
珈琲は権三を無視してキッチンに向かった。
晩御飯を作るためである。

本日はじゃこ炒めの炒飯を作る事にし、フライパンを暖め始めたところ、事務室から「ぬおー!」と権三が唸る声がした。
「やれやれ、やっぱりだよ。これだから素人が勝手に操作するなっちゅうに。」
珈琲はコンロの火を止め、事務室に戻った。
「どうしただね?」

「珈琲!これは貴様の仕業かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
いきなり珈琲の胸倉をむんずと掴むと、権三はブンブン振りまわした。
「お、俺らでないだよ〜。」
「なら良い。」
振りまわされ、真っ白になっていく意識から辛うじて言葉をつむぎ出す珈琲を、権三は放り投げた。

「うわひゃ〜」
放り投げられた珈琲は、壁にめり込んだ。
「さ・・・作品名、トンパ文字・・・。」
「何がトンパ文字だ。吐け!これは一体どう言う事だ。あ〜ん??」
権三は壁から珈琲を引き剥がすと、襟首を掴んだ。
参号機(T600C)の予定表画面を珈琲につきつける。
「で、データの輻輳が起こっただよ〜。ハードリセットせずに新規登録したものだから、PalmDeskTopはどっちも新規のデータだと認識しただよ〜。」
「何とかできんのか!?こうソフトでビヤーっと!!」
「で、できない事もないけど・・・日本語版には使えるかどうか・・・。」
「良いから言え。」
拳に黄燈色の輝きを溢れさせながら、権三は詰め寄った。
「あ、UNDUPEってソフトがあるだよ。これなら予定表・アドレス・ToDo・メモ帳の重複データのスキャンとデリートができるだよ〜。」
「では、とっととゲットせい!」
「へ、へ〜い。」
珈琲は権三の命令に、あたふたとパソコンに向かい「Muchy’sPalmwereReview」を呼び出した。
さっそくデータベースの中からUNDUPEを呼出、ダウンロードし、権三の参号機(T600C)にインストールした。

「インストールしたです。」
「うむ。では早速重複したデータを、ブワーッと削除するのである。」
権三は、タッチパネルを操作し、参号機(T600C)にインストールされたUNDUPEを呼び出した。
「珈琲!」
「何だね?」
「英語ばっかしである!!」
「そりゃそうだよ。メイドインアメリカなんだから。」
「わしは日本人である!!!」
「良いから黙って操作するだよ。」
珈琲はこのまま権三に喋らせると、時節柄洒落にならない台詞を言い出しそうな予感がしたので、参号機(T600C)の操作に集中させる事にした。
「で、どれを・・・。」
「このFindDuplicatesとFastSearchってところにチェックを入れて、とりあえずALLと言うボタンを押すだよ。」
「うむ!ポチっとな〜!!」
権三はタッチパネルを愛用のXbarrでタップした。
「おお、こんなに重複しておるのか!いかがせむ!!」
「すごいね。予定表だけでも100以上重複しているだよ。うわ〜他も似たようなもんだね。じゃあ、次はFindandRemoveと言うところにチェックを入れて先ほどと同じようにAllと言うボタンをタップするだよ。」
「うむ、わかった。」
権三はチェックボックスをタップした。すると、今度はUNDUPEの画面上にメッセージが現れた。

「珈琲!何だ、これは?」
「あ、これシェアウェアだ。相手方にお金を払わないと、この機能使えない様だよ。」
「何?」
「まあ、Palm系のソフトに良くある話だね。全機能を見せる事無く、ここから先の機能はお金を払ったら使わせてあげるよ〜ん、って奴だね。」
「おの〜れ〜!アメ公め、日本人からは搾り取れるだけ金を搾り取ろうって腹積もりだな。斯くなる上は、わしが全力で相手を・・・」
「寝言は寝てから言うだよ。様は金払って機能が使えれば良い話なんだから。」
珈琲は出金手続を行った。
「しかし、全てを見せず「こっから先はお金払ってね」って言うのは、商売の常道とは言え、実に卑怯である。そうやってわしも何度失敗した事か・・・。」
権三は握り拳を振り上げつつ言った。
「ほう、爺でも失敗しただかね。一体何やっただ?」
「いや、ビデオの購入で・・・。」
「・・・、まあ、あえて言う事はないが、年齢を考えるだよ。」
「良いじゃねえか。男の性だ。」
ブツブツと呟く権三をほったらかしにして、珈琲は相手方に手数料を支払った。
「さて、これでうまく行かなきゃ、手作業で修正か〜。100箇所以上の修正って手作業でやるの面倒なんだよね〜。」
珈琲は天を仰いだ。
権三は未だにぶつぶつ言っている。

(第33話終了)


(次回予告)
君達に最新情報を公開しよう!
重複するデータの削除に奔走する珈琲。
しかし、膨大な量の前にハードリセットを試みようとするが、既にPalmDeskTop内のデータも重複し、このままでは再度削除作業を行うのみだ。
果たして光明は見えるのか?
それとも、頑張って手作業で消すのみか??
超初心者ゴンザレスNEXT!
「輻輳するデータ(後編)」
次回もこのHPでファイナルホットシンク承認!!


これが勝利の鍵だ!(UndupeレジストVer.)


(番組よりのお知らせ)
ご意見・リクエスト等のある方はg.gondawara@mbg.nifty.comまでお便りをお寄せ下さい。お待ちしております。


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